続きです
サイドバルブは4カムです
軍事用とか仕事という使われ方が多く
シンプルで部品が少なく故障も少なかったようです
ただヘッドの燃焼室にロスが多くパワーアップはしにくい
そこでオーバーヘッドバルブを新開発
それがワンカムOHVの始まり
パワー上がりまして何キロ出るよ!速いよ!
その辺りからハーレー凄いな!となったようなのです
見た目も大事だと思いますし
ビックツインの始まりですね
なぜワンカムにしたのかはわかりませんが...

そこからハーレーの顔はプッシュロッドが1点に集まってるVツインに
排気量は1000ccから1340ccまでじわじわ上がって
交通事情も平均速度が上がりパワーが無いと売れないなと
排気量を上げるにあたって
カム周りのトラブル、オイルポンプの容量を改善するために
カムを大きくし二つにしてその広いスペースに大きいオイルポンプを設置し
TCエンジンに進化したと思われます
EVOまでの作りだとポンプの容量不足
ワンカムに無理な角度でプッシュロッドが集まってるので
リフトアップすると角度も良くないので故障しやすいのを改善
そのおかげでカム周りのリフト量の許容もぐんと上がりまして
EVOでは気が引ける走り方で高速ぶん回してても壊れませんよねTC
初期型にカムテンショナートラブルなど心配事ありましたけど
オイルポンプ拡大のおかげでピストン周りの消耗もだいぶ無くなった印象です
油圧増えたのでピストンクーリングジェットもありますしね
実は、TC初めは凄く抵抗ありまして
2カムによって開いたプッシュロッドがどうも気に入らなくて
EVOのFXRに執着してましたよw
(TC96ダイナまでは...)
ですがとにかく飛ばすのが好き
そして故障が嫌い
速くて壊れるのは無意味、安全に飛ばすをモットーにしてますので
そのうちEVOの限界を感じ
TCの完成度に惚れた次第です
(6速ダイナのフレームの進化も良く)
ドラッグレースもしてそのバイクで高速ぶっ飛ばしもして検証してました
ショベルから乗り始めたのでハーレーとは思えないくらい頼もしいエンジンと思いました。
それで
次が問題です
次の進化はTCのまま冷却関係を進化させるだけかと思いまいましたが
M8
ここで1カムに戻るんですよ
1カムの見た目がどうしても欲しかったんでしょうかね
そのかわり1カムの弱点であるリフト量をどうクリアしたのか?
それは
4バルブヘッド!
50%も空気の出入りが増えたようです
と言う事はリフト量を減らしても今までより空気が入ると言う事なんですよね
純正で比べるとEVOのリフト量よりM8の方がリフト少ないんですよ排気量バカでかいのに
それくらい4バルブ効果は大きいんですよ
これを調子に乗ってリフト量上げていくとロッカーの負担が凄くて壊れてるようなので
結局エンジンなりの限界はくるんですけども
スポーツバイクではないので100%性能に振る必要もなく
効率を求めたら2カム、4カムの方が高回転に強いエンジンになりますが
ハーレーのアイデンティティですからねビックツインのこだわり
バイクはエンジン丸見えですから構造美は凄く大事です
と言う事で
4カムはビックツインを追い越さないようにしてきたんだと妄想します
おかげで基本設計は変わらずに改良をちょいちょいしながら壊れないエンジンになったと思われます
ショートストロークの高回転気持ち良いんですよ
そうですね〜
4000RPMくらいで高速巡航してアクセルで遊んでみてください
ハーレーの本当の鼓動の気持ち良さを体験できますよ
ビックツインは3000RPM以上ですかね
そこが本来のハーレーの気持ち良いフライホイール遊びの領域と思ってます
だんだん高回転で走れるようになったらハイカムって感じでお勧めいたします。